(2001.01.05,Mark Hachman=TechWeb News

 米Advanced Micro Devices(AMD)が米国時間1月8日に850MHz動作の「Duronプロセサ」を発表することを,同社幹部が明らかにした。先日,ライバルの米Intelが800MHzのCeleronプロセサを発表し,一時は動作周波数での差がなくなったが,再び先行した格好だ。

 同時にAMD社は,DuronとAthlonプロセサの値下げを行うとともに,周波数の低いバージョンを製品ラインアップから外す予定である。

 このAMD社幹部は,かなりの数量のUMA(Uniform Memori Architecture)対応マザーボードを出荷していることを強調した。

 2000年半ばの時点でチップセット・ベンダーは,十分な数量のUMA対応チップセットを出荷できなかった。しかし現時点でAMD社のマイクロプロセサ向けマザーボードは200種類あるが,このうち40種類がUMAに対応するという。なおUMAは,グラフィックス向けとシステム向けのメモリ領域を,いずれも主記憶に置きコスト削減を図る方式である。

 米国時間の月曜日に発表する850MHzのDuronは,価格が149ドルである。既存のチップは,800MHz版が170ドルから112ドルに,750MHz版が112ドルから88ドルに値下げとなる。700MHz版の価格は88ドルで据え置きになるが,「700MHzのDuronは,いずれ製品ロードマップから外すことになる」(マーケティング・マネージャのMark Bode氏)。なおIntel社が米国時間1月3日に発表した800MHz動作Celeronの価格は170ドルである。

 AMD社は月曜日にAthlonの価格改定も行うが,「具体的な情報は得ていない」(Bode氏)という。

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