米アップルが最高733MHz動作の新型Power Mac G4発表，全機種にCD-RWドライブ

横田英史

2001.01.10

　米Apple Computerが，Power Mac G4製品系列の新製品を発表した。米国時間1月9日にサンフランシスコで開幕したMACWORLD EXPOで明らかにしたもの。

　搭載するPowerPC G4プロセサの動作周波数は最大733MHz，全機種にCD-RWドライブを標準装備し，最上位機種にはDVD-RとCD-RWの両用ドライブを搭載する。このほか133MHzのシステム・バスや1.5Gバイトまで拡張可能なメモリ・システムなどが特徴である。 Apple Power Mac G4

　Apple社は，動作周波数が466MHz，533MHz，667MHz，733MHz版と4種類のPower Mac G4を用意する。このうち466MHz版と533MHz版は直ちに出荷する。667MHz版と733MHz版は今年2月の出荷予定である。同社のオンライン小売り店舗であるThe Apple Store（ http://www.apple.com ）や認定小売業者を通じて販売する。

　各製品の概要は以下の通り。

【466MHz版Power Mac G4】
　1Mバイトの2次キャッシュ，メモリは128MバイトのPC133 SDRAM，容量が30Gバイトの内蔵ハード・ディスク装置（Ultra ATA/66），グラフィックス・カードは16MバイトのSDRAMを搭載したATI RAGE 128 Pro AGP 4X。このほかCD-RWドライブ，FireWireポート，USBポート，33MHzの64ビットPCIスロット，10/100/1000BASE-T Ethernet，56Kbps内蔵モデムなどを備える。無線LANの「AirPort」に対応する。価格は1699ドル。

【533MHz版Power Mac G4】
　2次キャッシュやメモリ，インタフェースなどは466MHz版と同じ。内蔵ハード・ディスク装置の容量は40Gバイト，グラフィックス・カードは32MバイトのSDRAMを搭載したNVIDIA GeForce2 MXを備える。価格は2199ドル。

【667MHzPower Mac G4】
　256KBのオンチップ2次キャッシュ，1Mバイトの3次キャッシュ，メモリは256MバイトのPC133 SDRAM，ハード・ディスク容量は60Gバイト，NVIDIA社のGeForce2 MX（32MバイトのSDRAM），64ビット33MHz PCIスロットを4基備える。10/100/1000BASE-T Ethernet，内蔵モデム，AirPort対応などは下位機種と同じ。価格は2799ドル。

【733MHzPower Mac G4】
　オンチップ2次キャッシュ，3次キャッシュ，各インタフェースは667版と同じ。ハード・ディスク装置はUltra ATA/100で容量は60Gバイト，DVD-R／CD-RW両用ドライブである「SuperDrive」を標準装備する。価格は3499ドル。

　なおこれら新型Power Mac G4はThe Apple Storeで，受注生産（build-to-order）を受け付ける。533MHzのデュアルプロセサや，最大1.5Gバイトのメモリ，72GバイトのUltra160 SCSIハード・ディスク装置などを搭載できるなど，30万種以上の組み合わせが可能という。

　またApple社は同時に，DVDムービー・ソフトの「iDVD」「DVD Studio Pro」とデジタル・ミュージックを作成・管理できるジュークボックス・ソフト「iTunes」を発表した。

　iDVDはiMoviesやQuickTime形式のファイルをDVD作成に必要なMPEG-2形式に変換し，SuperDriveでDVD-Rに焼きこむことができる。SuperDrive搭載機種にバンドルする。iTunesはMP3ファイルの作成，再生，CD-RWへの書き込みなどが行えるソフト。こちらはすべての新型Power Mac G4にバンドルするほか，同社WWWサイト（ http://www.apple.com ）でも無償配布する。

　このほかApple社は，15インチ液晶ディスプレイのApple Studio Display」を799ドルで，Macintosh Server G4を2999ドルで， Mac OS X Serverを搭載するMacintosh Server G4の2機種をそれぞれ2999ドルと3999ドルで販売することも明らかにした。

[www.apple.comに掲載の発表資料1]
[www.apple.comに掲載の発表資料2]
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