「職場でパソコンを使っているビジネスパーソンの20%が,会社のPCでNapsterを利用している」。パソコン関連の調査を手掛ける米PC Pitstopが米国時間1月23日に調査結果を発表した。

 調査は,家庭のパソコン14万台と職場のパソコン1万5000台を調査して,Napstertソフトのインストール状況を調べたもの。

 PC Pitstop社によれば,2000年12月時点におけるNapsterサービスの利用率は家庭ユーザーで全体の40%だった。10月時点の35%から上昇した。職場ユーザー全体でも20%に達し,10月の17%から増加傾向にあるという。

 「Napsterを職場で使っているうちに,高速インターネット環境の利便性を実感し,家庭にも広帯域接続を導入するという人が結構多い。Napsterや類似のファイル交換サービスGnutella,Scourなどは,一面で高速インターネット技術の普及に貢献したといえる」(PC Pitstop社)。

 Napsterのユーザー数は2000年3月以降年末までに3倍も増えた。Napsterなどのファイル交換サービス・ユーザーのパソコンは,平均的なパソコン・ユーザーと比べ,ハード・ディスク装置の容量が大きく,マイクロプロセサの動作周波数も高い。CD-RWドライブの装着率も高いという。

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[発表資料]