米IBMがコロケーション・サービス市場に参入する。同社が米国時間2月21日に明らかにしたもの。コロケーション・サービスとは,企業サーバーの設置場所とその運用管理サービスを提供することにより企業がe-Businessのために必要とするリソースやコスト負担を軽減し,本来のコア・ビジネスに注力することができるようにするサービスである。
IBM社の認定ビジネス・パートナが,米国におけるIBM社の基本的e-businessホスティング・サービスを再販する。コロケーション・サービスにはIBM社が米国の主要都市に所有するホスティング・センター「e-Business Hosting Centers」を利用する。企業はWWWサーバーやアプリケーションをセンターに置き,管理することができる。
「我が社のビジネス・パートナが適切なホスティング・サービスを判断し推奨する。企業のWWWサイト構築やシステム再編成,経営の合理化を支援し,ITリソースをさらに重要な業務に集中できるようにする」(IBM社IBM Global Services事業managed e-business Services部門ジェネラル・マネージャのRusine Mitchell-Sinclair氏)。
IBM社はニューヨーク,ニュージャージー州ニューアーク,ワシントンDC,シカゴ,カリフォルニア州サンノゼ,ダラス,アリゾナ州フェニックスにe-Business Hosting Centersを所有している。また,新たなセンターを2001年中に開設する計画である。
ちなみに米IDCによると,コロケーション・ホスティング市場の規模は2000年の9億1200万ドルから2004年には42億ドルまで拡大するという。
「2004年には248億ドル規模に成長すると見込まれるWWWホスティング市場を狙い,IBM社はコロケーションから完全に管理の行き届いたサービスまで幅広いホスティング・サービスを提供する」(IBM社)としている。
◎関連記事
■コロケーション・サービスを選ぶポイントは高付加価値よりも信頼性・帯域・セキュリティ---。英Philips Groupが調査
■「2006年の米WWWホスティング市場は約340億ドル,勝ち残りのカギはSLA」米社予測
■「2004年の米国ホスティング市場は93億ドル規模に」,Dataquestの調査
■WWWホスティングで米HPと米Qwestが提携拡大,3年後に8倍に拡大する成長分野
[発表資料へ]