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 米EDSと米Sabreは米国時間3月15日に,4件の契約に関して署名したことを明らかにした。それぞれの得意分野を活かして,航空業界,旅行代理店,旅行販売業者,ビジネスおよび一般の旅行客のニーズによりよく対応するためのビジネス・モデルを開発することが狙い。取り引きは2001年半ばに完了する予定である。

 契約の主な内容は以下の通り。

(1)EDS社は,Sabre社の航空会社向けインフラ・アウトソーシング事業と社内のITインフラ資産を6億7000万ドルで取得する。Sabre社は運転資本として1億800万ドルを確保する。取引額は総額7億7800万ドルとなる。これにより,EDS社はSabre社の全データ・センタ(民間では最大規模のリアルタイム処理施設であるオクラホマ州タルサのデータ・センタを含む)とデータ管理資産およびリソースのほか,Sabre社のデスクトップおよびミッドレンジ・コンピュータ管理システムを取得する。

 Sabre社はアプリケーション・ソフトウエア製品,ソフトウエアの知的財産,予約ホスティング事業など,同社の中心的な旅行マーケティングおよび販売事業は維持する。

(2)Sabre社はEDS社と10年間のサービス契約を結び,Sabre社のITシステム管理をEDS社にアウトソーシングする。契約規模は約22億ドル。EDS社はデータ・センタ管理,アプリケーション・ホスティング,特定アプリケーションの開発などの業務を請け負う。

(3)Sabre社とEDS社は旅行および運輸業界向けにITソリューションの共同マーケティングを行う。Sabre社の航空会社向けソフトウエア・ソリューションとEDS社の技術力,e-businessコンサルティングおよびチャネル開発の専門知識,ならびにEDS社の子会社であるA.T. Kearney社のコンサルティング・サービスを併せて顧客に提供する。契約の一環として,EDS社はSabre社のソフトウエア事業の製品開発に今後2年間で約2000万ドルの資金を提供する。特にSabre社の航空会社向けソフトウエアをASPモデルに対応させる。

(4)Sabre社の従業員約4200人をEDS社に移管する。

 今回の提携により,EDS社のクライアントには米Continental,米America West,メキシコのAeroMexico,メキシコのMexicana,英British Airways,英Virgin Atlanticといった既存の顧客に,米American Airlines,米US Airwaysなどが加わることになる。

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[www.eds.comに掲載の発表資料]
[www.corporate-ir.netに掲載の発表資料]