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 米VeriSignと米RSA Securityが米国時間4月9日に,無線端末向けのセキュリティ・ソリューションに関し,両社が提携関係に入ったことを明らかにした。サンフランシスコで開催中のRSA社の「RSA Conference」で両社が発表したもの。

 RSA社は現在開発中の携帯情報端末(PDA)や携帯電話などに向けた暗号技術をVeriSign社にライセンス供与する。RSA社は,暗号ソフト「RSA BSAFE」のコード・サイズを抑えた無線端末向けソフトウエア開発キット(SDK)を開発中である。

 有線との相互運用性を重視するユーザー向けRSA社は,米Compaq Computerからライセンス供与を受けている無線端末向け暗号化/復号化技術「MultiPrime」なども提供する。また,相互運用性をよりもコード・サイズを重視する顧客には,RSA社のElliptic Curve Cryptography(ECC)と呼ぶ暗号アルゴリズムの提供を行う。

 VeriSign社はRSA社の暗号技術を自社のmコマース向けセキュリティ・サービス「Wireless Trust Services」に組み込む。「Wireless Trust Services」は,mコマースのトランザクション向け認証サービスなどを提供する。

 RSA社はすでに携帯端末向けOSベンダー英Symbianおよび米Microsoftともライセンス契約を結んでおり,Symbian社の携帯電話向けプラットフォームやMicrosoft社のWindows CEなどに「RSA BSAFE」を提供している。同社は今後,Palm OS向けにも「BSAFE」を提供していく計画である。

 なおCompaq社の「MultiPrime」は,携帯電話機,ポケットPC,PDAなど,搭載できるメモリ容量に制約があるモバイル機器に向けて開発された暗号技術。Compaq社が開発した。従来の技術に比べ2倍以上高速で必要なメモリ容量も少なくて済むという。Compaq社は自社のコンピュータおよび通信機器にMultiPrimeを全面的に適用するとともに,RSA社を通じて世界的に普及させたいとして,両社は2000年4月に提携関係に入っている。RSA社は2000年9月に,「MultiPrime」を用いた暗号ソフトの新版「RSA BSAFE Crypto-C」を発表している。「動作性能を最大500%まで高めた」(RSA社)。

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[RSA社の発表資料]
[VeriSign社の発表資料]