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 米IBMと米Informixが米国時間4月24日に,IBM社がInformix社のデータベース事業部門であるInformix Softwareを買収することで両社が最終合意したことを明らかにした。買収金額は10億ドル。キャッシュで支払う。買収手続きの完了は2001年第3四半期を予定している。

 「Informix Software社を買収することにより,急成長分野で当社の重要戦略でもある分散データベース(DB)事業を強化する」(IBM社)。ちなみにInformix社のデータベース関連事業の売上高は,2001年第1四半期で1億8380万ドル。

 IBM社によれば,2001年第1四半期における同社の分散DB事業は,売上高ベースで前年同期比36%増と大きく成長している。

 「データの収集/保存/利用がe-ビジネス事業成功のカギとなっているため,企業はデータ管理ソフトに積極投資している」(IBM社社長兼Chief Operating OfficerのSam Palmisano氏)という。

 一方のInformix社は2000年9月に事業再編策として,それまでの5事業分野をデータベース管理システム(DBMS)事業部門と電子商取引向けソリューション部門の二つに分け,それぞれを「Informix Software」社,「Ascential Software」社として2社に分社した。

 Informix Software社はDBMS関連製品を手掛ける。顧客は小売業,金融機関,政府機関,医療関連,製造業,メディア関連,出版関連,通信関連など広範にわたり,世界各地に10万社以上を抱える。主な顧客企業に,米Verizon,独Duetsche Telekom,米Sears,米Sabreなどがある。

 IBM社はInformix Software社を自社のSoftware事業部門Data Mangement Divisionに組み込む。両社の営業部隊を統合し,Informix Software社のデータベース製品を世界各地の市場で販売する計画である。また,Informix Software社の技術を「DB2 Universal Database」の将来版に組み込む。

 「Informix社の顧客も,独SAPや米Siebel Systems,米PeopleSoftなどIBM社が抱える大手アプリケーション・ベンダーなどとの幅広いパートナーシップなどから利益を享受できる」(両社)。

 Informix社の本体は,今後傘下のAscential社と統合し,名称もAscential Software社と変更する。Ascential社の事業規模は年商1億3000万ドル。なお,IBM社とAscential社は同日,情報資産管理ソリューションの開発およびマーケティングに関し,世界規模で提携関係に入ったことを明らかにした。IBM社の「DB2」や関連製品とAscential社の「DataStageO」「DataStage 390」「Media360a」などを組み合わせる。

 なおIBM社は2000年2月に,Informix社のデータベース製品がIBM社の特許を侵害しているとして同社をデラウエア州の連邦地裁に提訴していた。

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[IBM社の発表資料]
[Informix社の発表資料]
[Ascential社の発表資料]