米GartnerのDataquestが米国時間5月23日に,世界のデータベース・ソフトウエア市場に関する調査結果を発表した。2000年半ばから続いている米国経済の低迷が世界のデータベース管理システム・ソフトウエア市場にも影響を与えており,成長率にかげりがみえるという。

 2000年における世界DBMS(database management systems))市場のライセンス収入は88億ドルで,1999年と比べて10%増加。1999年の成長率は18%増だった。

 「1999年にはベンダーの51%以上が2ケタ成長を遂げた。しかし,2000年に2ケタ成長したベンダーは35%だけである」(Dataquest社Information Management Softwareグループ業界アナリストのColleen Graham氏)。

 「しかし市場競争は依然としてし烈である。米IBM,米Microsoft,米Oracleが,アプリケーション・サポート,価格,OS対応,DBMSの拡張性や可用性といった要素を武器に主導権争いを続けている」(Gartner社副社長兼調査担当ディレクタのBetsy Burton氏)。

 2000年におけるベンダの首位はOracle社が維持した。市場シェアは33.8%だった。トップ3企業(Oracle社,IBM社,Microsoft社)を合わせると,市場収入全体の79%を占めた。米Sybaseが米Informixにかわって4位につけた。

■2000年における世界DBMS市場のベンダ別シェア速報値(ライセンス収入ベース)

ベンダー 2000年の
市場シェア(%)
1999年の
市場シェア(%)
Oracle 33.8 31.4
IBM 30.1 29.9
Microsoft 14.9 13.1
Sybase 3.2 3.3
Informix 3.0 5.0
その他 15.0 17.3
合計 100.0 100.0

出典:Dataquest社

 リレーショナル・データベース管理システム(RDBMS:relational database management systems)分野は好調だった。2000年の売上高は前年と比べて15%増加し,DBMSソフトウエア市場全体の80%を占めた。

 RDBMSソフトウエア分野のなかでもWindows NT版の競争が激しい。ベンダーの首位はMicrosoft社だが,僅差でOracle社が2位につけている。Microsoft社のシェアは38%,Oracle社は37.3%と,その差は1ポイントにも満たない。

 3位はシェア18.5%を獲得したIBM社。IBM社は63%も成長した。Windows NT版RDBMSソフトウエア全体の成長率は34%だった。

 UNIX版RDBMSソフトウエアは前年と比べて17%成長。Oracle社がシェア66.2%で首位を維持した。IBM社がシェア14.4%を獲得して2位につけた。3位はInformix社で,シェアは6.7%だった。

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