一体型デスクトップ・パソコン「iMac」の工業デザインを不法に模倣されたとして,Apple社が米Future Power(http://www.futurepowerusa.com/)を訴えていた係争で,両社が和解に達したとFuture Power社が米国時間6月5日に発表した。

 iMacの筐体デザインを盗用されたとしてApple社が問題としていたのは,Future Power社の一体型Windowsパソコン「E-Power」である。Apple社は1999年7月1日に,Future Power社と韓国の企業グループ,大宇を提訴しており,同年11月にカリフォルニア州サンノゼの連邦地裁がFuture Power社に対して販売差し止めの仮処分命令を下している。

 なおFuture Power社によれば,販売差し止めの対象となっているのは,「2色の半透明のケースに15インチ・ディスプレイと本体を納めた一体型パソコン」(Future Power社)で,今回の和解のもと,この製品の販売差し止め命令が2004年2月1日まで効力を維持することになるという。

 さらにFuture Power社によれば,Apple社は和解のもと,Future Power社が17インチ・ディスプレイを備えた新たな一体型Windowsパソコン「AIO」を販売することを認めているという。Future Power社では,これによりApple社とのあいだの全訴訟が解決したしている。iMac模倣で和解したFuture Powerの新マシン「AIO」

 なおFuture Power社のコメントによると,この新型Windowsパソコンは,ディスプレイのサイズが17インチとなるものの,半透明の筐体を用いることはE-Powerと変わりがない。AIOの情報や写真はすでに同社のWWWサイトで公開している。出荷時期については明らかにしていない。

 「市場の傾向は17インチ・ディスプレイへと移行しつつある。Future Powerは半透明カラーのプラスチック・ケースに収めた17インチ・ディスプレイの一体型パソコンを市場投入する初めてのメーカーとなる」(Future Power社広報担当者のBill Voecks氏)。

 今回の訴訟に関してFuture Power社の弁護士であるJohn C. Gorman氏は次のようなコメントを出した。

 「Future Power社は(E-Powerの)初期型に関してこれまで一度も消費者を惑わしたことはない。従来のベージュとは異なる,スタイリッシュなカラー筐体のコンピュータを提供できることを喜んでいる」(同氏)。

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