「サービス員や店員の暴力行為や不正行為といった事件により,経歴チェックを求める声が高まっている」。米US SEARCHが米国時間6月12日に,雇用の際の経歴チェックに関して調査した結果を発表した。
それによると,消費者の60%以上が従業員の経歴チェックを行っていない販売店やサービス企業より,行っている企業を利用したいと回答した。6%が経歴チェックを行っていない企業は利用しないと答えた。
この調査はMarketFacts TeleNation社が消費者1000人を対象にアンケートを実施したもの。従業員の不正行為問題は,小売店だけではなく,訪問サービス,配達,保守サービスなどサービス業でも深刻化している。
性別でみた場合,女性(65%)の方が男性(57%)よりも経歴チェックを強く望んでいる。最も経歴チェックを支持している年齢層は55~64才で,70%が経歴チェックを行う企業を利用したいと回答した。
US SEARCH社CEOのBrent Cohen氏は,「危険性を100%正確に把握することは不可能だが,多くの公的情報データベースで社会保障番号,住所,職歴などの基本情報だけではなく,犯罪歴や運転の違反歴なども調べることができる」と述べた。
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