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 米Microsoftと米Alibreが米国時間6月21日に,Alibre社の製造およびサプライ・チェーン・パートナ向け協調設計サービス「Alibre Design」のデモンストレーションを披露した。Microsoft社の認証技術「Microsoft Passport」とWebサービス群「HailStorm(開発コード名)」向け通知機能を利用しているのが特徴。

 サンフランシスコで開催中の「InfoWorld CTO Forum」にて,Microsoft社CEOのSteve Ballmer氏とAlibre社CEOのJ. Paul Grayson氏が行ったもの。

 両氏はAlibre Designについて,「次世代ソフトウエアにおける主要なコンセプトを実現する」とし,「スマート・クライアントをベースにしている」「インターネットを介してサービスとして提供する」「統合通信機能を備える」「Passport認証技術や通知サービスと連携する」点を説明した。

 Passport技術を組み込むことにより,ユーザーはWindowsアカウントに登録するだけでAlibre Designやその他のPassport対応アプリケーション・サービスへの認証を完了し,アクセスすることができる。

 また,Alibre社は,Microsoft社のインスタント・メッセージング・サービス「Windows Messenger」とHailStormサービスを用いて,統合通信機能を提供する。Alibre Designユーザーはチーム・メンバーに質問を送ったり,「Team Modeling」を編成して3次元(3D)製品設計をリアルタイムで閲覧,検討,変更することができる。チーム・メンバーが設計に変更を加えると,Alibre Designにアクセスしていない場合でも自動的に他のメンバーに通知が送られる。

 HailStormサービスは,.NET戦略の中核としてMicrosoft社が開発を進めている。ユーザーが利用するアプリケーションや機器,サービスをひとつに結び,“パーソナル・ネットワーク”の構築を目指す。スケジュール帳やアドレス帳,文書などの個人情報へのアクセス機能も含む。パソコンのほか,携帯情報端末や携帯電話などの機器も接続する。

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