英ARMと米Sun Microsystemsは現地時間6月25日に,組み込み向けの次世代Java技術に関して両社が協力体制を敷くと発表した。無線/モバイル機器に最適化したJava技術の共同開発とライセンスの契約で両社が合意に達したもの。

 この契約のもと,Sun社はARM社に対し同社のJava技術を提供し,ARM社はそれを「Jazelle」技術を使ったプロセサに組み込んでいく。それぞれのJava技術開発のロードマップを融合して,モバイル機器で使われる組み込み用途向けのJava技術を共同開発していく。

 なおJazelleはARM社が2000年10月に発表したJava対応拡張命令セットである。すでにARM7 Thumb製品系列やARM9 Thumb製品系列に追加している。

 Jazelleの特徴は,Javaのバイトコードを直接実行する点。ARMプロセサにJazelle動作モードを追加することで,既存のARM命令とJavaバイトコードの両方の命令を一つのプロセサで実行できるようにする。Javaバイトコードの約80%をハードウエアで実行し,除算や浮動小数点演算命令など残り約20%は例外処理として既存のARM命令で処理する。このような仕組みを設けることで,「チップ面積を肥大させるとなくJava処理性能を向上させることが可能になった。したがって,携帯電話機への搭載に向いている」(ARM社)という。

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