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 米HP(Hewlett-Packard)がストレージ・ネットワークの実装/管理ソフトウエアを手がける米StorageAppsを買収することでStorageApps社と合意に達した。両社が米国時間7月25日に明らかにしたもの。

 買収は株式交換方式で行う。HP社は総額3億5000万ドル相当のHP社株でStorageApps社の全株式を取得する。StorageApps社はHP社の100%子会社となる。

 この買収により,HP社は「Federated Storage Area Management (FSAM) 」と呼ぶ同社のストレージ製品戦略にStorageApps社の「virtualization(ストレージ仮想ソリューション)」技術を取り入れる。

 StorageApps社のこの技術により,「顧客はストレージ・ネットワークの構築/管理を容易に行えるようになる。異なるベンダーのストレージ装置を用い,容易に容量を追加したり,サーバーのOSやネットワーク・インフラに依存せず機器間でデータを移動できるようになる」(HP社)。

 なおFSAMとは,「絶えず増加し続けるストレージ・システムを顧客が容易に管理できるようにする」というHP社の製品戦略である。「ストレージ・システムは異種のものであってもかまわない,規模が10倍になっても人員を増やすことなくシステムを管理できるようにする」(HP社)。

 同日HP社は,iSCSI(Internet Small Computer Systems Interface) をベースとした製品の計画についても明らかにした。これはHP社が「Storage on Ethernet(SoE)」と呼ぶ取り組みで,同社のFibre Channelソリューションを補完するものとなる。HP社ではこの取り組みのもと,iSCSIの機能を実装した最初の製品を2001年末までに提供するとしている。計画している製品にはiSCSIディスクアレイ,iSCSIテープ・ライブラリ,ホスト・バス・アダプタ,Ethernetスイッチ,既存Fibre Channel SAN製品向けゲートウェイなどがある。

 なおHP社はこのSoEもFSAMの主要素と位置づけている。これらに加え,「OpenView」ストレージ管理ソフトウエアや同社のサービス,サポートなどを合わせることで,広範なストレージ管理環境を提供していく,という計画を立てている。

 iSCSIはCisco社とIBM社が共同開発した技術で,TCP/IP上でSCSIコマンドが使えるようにするプロトコル規格。現在IETF(Internet Engineering Task Force)に提出中である。既存のEthernetネットワークを利用してストレージへのデータ伝送が可能になることから,高価な専用装置が不要になり,企業などが容易にストレージ・システムを構築できるようになる。

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[発表資料(StorageApps社の買収)]
[発表資料(iSCSI製品計画)]