ドイツのSiemensと米Proximが米国時間8月2日に,家庭向け無線ネットワーク規格「HomeRF 2.0」に準拠する音声通信の公開デモを行った。両社が披露したデモでは,Proxim社のVoice Data Module(VDM)ゲートウエイを介して一般電話回線に接続,Siemens社のコードレス電話機を使って通話を行った。

 HomeRF 2.0は2001年5月に正式に承認された。最高データ転送速度は10Mビット/秒。旧版は1.6Mビット/秒だった。2.0では128ビットの暗号技術に対応するほか,電子レンジなど家庭内の機器との干渉を防ぐ措置を施している。パソコンや携帯情報端末,コードレス電話をひとつの無線ネットワークで管理可能となる。

 「広帯域接続を介した消費者向けの音声/データ統合メッセージング・サービスなどの提供に向ける」(両社)。

 Siemens社は2001年第4四半期にキャリアと共同で広帯域接続サービスの実地試験を行う計画である。製品の投入は2002年半ば頃を予定している。なお,Siemens社はHomeRFの作業部会の促進グループのメンバー企業である。

 HomeRF準拠の製品としては,これまでにもProxim社のほか,米Intel,米Compaq Computer,米Motorola,米Siemensがすでに投入している。ただし,Intel社については,2001年3月にIEEE 802.11bへの移行を明らかにしており,これについて米Allied Business Intelligence(ABI)が,「HomeRFの取り組みに大きな打撃を与える」とする分析結果を明らかにしている。

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