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 「2002年末には,企業の30%がデータの漏洩など深刻なセキュリティ問題に悩まされることになる。適切なセキュリティ対策を行わずに無線LANを導入してしまうためだ」---。米Gartnerは米国時間8月9日に,企業の無線LAN導入におけるセキュリティに関して調査した結果を発表した。

 現在,企業の50%以上が無線LANを導入済みあるいは導入予定があるという。しかし,少なくとも企業の20%がすでに企業ネットワーク上に「問題のある」無線LANを抱えていると推測する。無線の利便性を活用しようと,情報システム部門の計画を待たずに社員がインストールしたためである。

 無線LANにおける重大な危険性は,現在の802.11b対応無線LANシステムのセキュリティが破られやすい点にある。また,ほとんどの製品はデフォルト状態では最低限の保護対策さえ施されていない。これでは,ノート・パソコンを使うクラッカ(悪意を持つハッカー)なら誰でも簡単に侵入し,データを書き換えたり正規のユーザになりすますことができる。

 Gartner社は安全な無線LAN導入に向けたアドバイスとして,以下を挙げている。

・最低限でも,基本設定のセキュリティ機能を動作させる。新たにインストールした無線LANはセキュリティ・レベルが設定されていないので,手作業で行う。

・次世代無線LANセキュリティの標準規格が策定され,無線LAN製品に組み込まれるまでは,IPSec対応のVPNを導入する。

・許可しない無線LANのインストールを検出する手段を講じる。

・企業や事務所における無線LAN利用のセキュリティ・ポリシーを定義し,社員を教育する。

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