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(2001.9.6,George V. Hulme=InternetWeek

 米Computer Economicsによると,ウイルス駆除,生産能力の損失,ファイルの復旧作業といったウイルスによる損害額の合計は,今年初めから8月末までに推定107億ドルに達したという。2000年通年の推定損害額は171億ドル,1999年は121億ドルだった。

 昨年の「LoveBug」ウイルスや今年の「Code Red」ワームのような感染力の強いウイルスがあと一つ発生すれば,2001年は昨年の合計損害額である171億ドルを超えるだろう,とComputer Economics社調査部門バイス・プレジデントのMichael Erbschloe氏は指摘する。しかし,2000年に感染力の強いウイルスの被害にあった大企業のほとんどは教訓を生かし,アンチウイルス・ソフトウエアをインストールするなどの対策を講じたために,今年はウイルス損害額を抑えることに成功しているという。

 「SOHO(small office, home office)や中規模企業の方が問題は深刻だ。トラブルを解決するためのリソースをほとんど所有していないためである。多くの小規模企業はオンラインにアクセスし,WWWや電子メールをビジネス・ツールとして利用しているが,必要なレベルの保護対策を導入していない」(同氏)。また,損害の一部はサービス・プロバイダにも責任があると同氏は指摘する。とくにCode Redの場合は,サービス・プロバイダがネットワークへの警戒を怠っていたことも要因の一つと語る。

 2001年に最も大きな損害を与えたのはCode Red(損害額26億ドル)。このほか,230万台以上のマシンが感染した「Sircam」(同10億ドル以上)がある。

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