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 米Computer Associates International(CA)が米国時間10月18日に,2001年7月~9月期(2001年会計年度第2四半期)の決算を発表した。GAAP(会計原則)ベースの売上高は7億3400万ドル。純損失は2億9100万ドル(希薄化後の1株当たり損失は0.16ドル)となった。前年同期の売上高は15億4500万ドル,純利益は1億3800万ドル(希薄化後の1株当たり利益は0.23ドル)だった。

 なお同社は契約ベースでライセンスを提供するという新たなビジネス・モデルに移行しており,これを考慮したpro-formaベースの業績結果を発表している。

 新しいビジネス・モデルでは,契約が発生した時点ですべての売り上げを計上するのではなく,契約期間満了までのあいだ一定の割合で売り上げが発生するというもの。このpro-formaベースの報告では,前年同期の時点からこの新たなビジネス・モデルと会計基準が導入されていたものと仮定し,調整を行っている。

 このpro-formaベースの売上高は14億4200万ドルで,前年同期の13億9700万ドルに比べ増収となる。営業利益は3億5900万ドル。こちらも前年同期の2億2900万ドルに比べて増える。

 「新しいビジネス・モデルはうまく機能している。顧客により近づき,顧客のニーズに反応しやすくなっている」(CA社社長兼CEOのSanjay Kumar氏)

 また同氏は新たな会計基準について,「売り上げの流れがたいへん読みやすくなり,計画に沿って効率よく会社を運営しやすくなった」などと述べている。

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