米Rational Softwareが米国時間11月12日に,チーム開発スイートの新版「Rational Suite v2002」のリリースを明らかにした。同時に,新製品であるWWW対応プロジェクト管理ツール「Rational ProjectConsole」や,構成管理システム「Rational ClearCase」の強化内容などについて発表した。
Rational ProjectConsoleは,開発技術者やチーム・リーダーがプロジェクトを共同管理できるようにする。ソフトウエア・プロジェクトに関する重要な情報を自動的に収集し,プロジェクト用WWWサイトを動的に生成する。
また,開発者のためのコミュニティサイト機能を提供する「Rational Developer Network」のサービスを拡張した。アクティブ・サポート契約を交わしているRational社製品ユーザーは,Rational Developer Networkの以下のサービスを利用できる。
・「Rational RequisitePro」「Rational Testing Tools」「Rational ClearQuest」「IEEE Computer Society」に焦点を当てたナレッジ・センター。
・「Rational Unified Process」「Rational Development Accelerators」向けのオンライン・コミュニティ機能。ベスト・プラクティスや再利用可能な部品の検索,配布,ダウンロードができる。
・Rational Unified ProcessやRational ClearCase,Rational ClearQuest向けのWWW対応トレーニング・コース。
Rational ClearCaseでは対応プラットフォームを拡充し,新たな機能を追加した。主な内容は次の通り。
・米IBMのメインフレーム「zSeries」に対応。Linux上で動作する。
・WWWブラウザ・インタフェースを向上し,遠隔ユーザーへの対応を強化した。
・米Microsoftの「Windows Terminal Server」と「Windows XP」に対応。
・コンポーネント・ベースの開発向けに「Unified Change Management」機能を強化。
・米Sun Microsystemsの「Forte for C++ Integrated Development Environment(IDE)」との統合機能や,IBM社の「WebSphere」向け自動実装機能を追加。
そのほか「Rational Rose v2002」では,JavaやJ2EEアプリケーションを直接Rational RoseからJ2EE対応アプリケーション・サーバーに実装できるようにした。
Rational Suite v2002の出荷に伴い,Rational Suite製品の米国価格は次のようになる。「Rational Suite AnalystStudio」は3995ドル,「同ContentStudio」は4795ドル,「同DevelopmentStudio」と「同TestStudio」は5995ドル,「同Enterprise」は7695ドル。アップグレード版は30日以内に出荷を開始する。
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