米Intelが米国時間11月13日に,動作周波数700MHzの超低電圧プロセサ「Ultra Low Voltage Pentium III」を発表した。低消費電力で小型の“超高密度”サーバーでの利用を狙う。

 動作周波数700MHzのUltra Low Voltage Pentium IIIは動作電源電圧が1.1V。512Kバイトの2次キャッシュを集積し,PC 100 SDRAMに対応する。0.13μmルールの半導体技術を用いて製造する。高密度サーバーなどの小型システムに向けたIntel社のパッケージ技術「uFCBGA」を利用する。

 「素晴らしい性能を提供しながらも,消費電力が少なく設置面積が小さいという要素はサーバー購入の大きな判断材料だ。企業向けデータ・センターやインターネット・サービス・プロバイダにとってもますます重要になっている」(Intel社)

 動作周波数700MHzのUltra Low Voltage Pentium IIIと440GXチップセットを組み合わせて搭載したサーバーは,2001年第4四半期に大手メーカーから発売される見込みだという。価格はメーカーによって異なる。

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