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 米Network Associates(NAI)傘下のMcAfeeの一部門であるMcAfee AVERT(Anti-Virus Emergency Response Team)が米国時間11月26日に,「Badtrans」ウイルスの変種「W32/Badtrans@MM」の危険度を「MEDIUM ON WATCH(中)」とする報告を行った。

 W32/Badtrans@MMは,McAfee社のパートナ企業である英国MessageLabsが11月23日の夕方に検出した。McAfee社によると,検出以来週末にわたって感染報告が増加しており,家庭ユーザーのあいだで被害が広がっているという。

 W32/Badtrans@MM(別称「Badtrans」または「Badtrans.b」)は,メールを大量送信するタイプのウイルスである。米Microsoftの「Outlook」を利用にして,未開封の電子メールに返信することにより自身を送りつける。また,発症するとリモート・アクセスのトロイの木馬型ウイルス(またはRAT)をWindowsのディレクトリに落とし込み,感染したシステムのIPアドレスをウイルス作者に送信する。

 感染した電子メールの件名はそのつど異なる。メッセージの本文には「Take a look to the attachment. 」の文字が含まれている場合がある。添付ファイルは容量が1万3312バイトで,以下のいずれかの形をとる。

・S3MSONG.DOC.scr
・Pics.DOC.scr
・HUMOR.MP3.scr
・Sorry_about_yesterday.MP3.pif
・README.MP3.scr
・ME_NUDE.MP3.scr
・fun.MP3.pif
・NEWS_DOC.DOC.scr
・docs.DOC.pif
・images.DOC.pif
・HAMSTER.DOC.pif
・SEARCHURL.MP3.pif

 なお,フィンランドのF-SecureもBadTrans.Bについて警告を同日発表している。欧州では11月24日に検出されており,26日にはあらゆる欧州諸国で感染報告が寄せられているという。

 F-Secure社によると,Microsoft社の「Internet Explorer 5.01」をインストールしているシステムでは,ウイルスが発症するまでユーザーは電子メールの添付ファイルを確認できないという。

 米国は感謝祭休暇だったので,普段より多くの未読電子メールがユーザーの受信箱に収められている。そのため,今回のウイルスは通常より広範囲に被害がおよぶ可能性があると,F-Secure社は指摘している。

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[www.nai.comに掲載の発表資料]
[www.f-secure.comに掲載の発表資料]