沖電気工業の米国子会社である米Oki Network Technologies(Oki NT)が米国時間12月3日に,家庭向け音声ゲートウエイ製品「VoIP-TA」を発表した。VoIP-TAは,標準的な電話機をIPネットワークに接続するゲートウエイ。音声通話をIPネットワーク上で実現することで音声用とデータ用のネットワークを一つにまとめ,「近距離および長距離の通話料金を削減できる」(Oki NT社)。

 VoIP-TAを使用すると,標準的な電話機をインターネットに接続し,IPネットワークを介した音声/ファクシミリ/データ通信が利用できるようになる。「IPネットワーク経由の音声通話の品質は,従来の電話サービスと同程度。近距離および長距離通話にかかる料金を削減できるため,エンド・ユーザーは大幅なコスト削減が可能」(Oki NT社)。

 VoIP-TAはH.323 V2との互換性があるので,「サービス・プロバイダやISP,APS,その他電話サービス・プロバイダにとって,管理や相互運用が容易」(Oki NT社)になるという。IEEE 802.1音声優先順位付けプロトコルT.38 UDP/TCPを使用しており,リアルタイムのファクシミリ通信が可能。またH.450にも対応しており,通話保留/通話転送/通話中着信などの機能を利用できる。

 Oki NT社は,「VoIP-TAはxDSL,加入者無線アクセス(FWA),CATVなどの常時接続環境で音声通信を行う小企業/家庭ユーザーに適している」(同社)と説明する。「インストールが簡単で,ほかに必要なハードウエアもソフトウエアもない」(同社)。

 またサービス・プロバイダにとっては,「小企業/家庭ユーザーに対してVoIP,ファクス,データ通信サービスを提供できるなど付加価値サービスの展開が可能になり,顧客獲得/保持を高めることができる」(Oki NT社)。

 なおOki NT社では,「同製品を使用した小企業/家庭ユーザー向け次世代音声ソリューションの提供は,米国では2002年の第1四半期に始まる」と見込んでいる。

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