米Microsoftが米国時間12月5日に,テレマティックスに向けたソフトウエア・プラットフォーム「Windows CE for Automotive 3.5」を発表した。同社の「Windows CE」をベースにしており,テレマティックスで必要とされるハンズフリー/視線フリー操作や音声認識機能などに対応する。「自動車内で安全な通信や情報交換を行うシステムが実現可能になる」(Microsoft社)

 Windows CE for Automotive 3.5はオープンなアーキテクチャを採用しており,「メーカーの必要に合わせて最適なハードウエア・プラットフォーム,ユーザー・インタフェース,画面表示を選択できる」(Microsoft社)という。「組み込み向け自動車産業にとって,管理しやすく費用対効果の高いクライアント・プラットフォームとなる」(同社)

 同プラットフォームの主な内容は次の通り。

・GUI:ハードウエアに依存しないツールや機能を備えており“スキン”(インタフェース)の交換が可能なので,車種に合わせたデザイン変更が容易。

・ハンズフリー通信インタフェース:音声での機器操作が可能。機器の音声による応答も自然な発音となる。

・自由なプラットフォーム構成:ストレージ容量の限られた機器に合わせたプラットフォーム構成が可能。基本構成をもとに,自動車メーカーの要求に合わせて機能追加/削減が行える。

・電源管理機能:電源管理機能によりバックアップ用電池が不要になる。データを失うことなく,高速な起動/停止が可能。

・カスタム化可能な開発ツール:「ActiveX Controls」「Visual Basic」などの開発システムのビルディング・ブロックが利用可能。自動車メーカーの要求に合わせローエンドからハイエンドまでのアプリケーションを作成できる。

・「Microsoft Mobile Explorer」:同社のWWWブラウザ「Internet Explorer」の簡易版。

・グラフィックスを向上:「DirectX」をサポート。ナビゲーション・アプリケーションなどで使用する「GDI-Sub」にも対応。

 なお,Windows CE for Automotive 3.5は,Microsoft社が10月16日に発表した「Car .NET」構想のクライアント・コンポーネントに相当する。

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