米Intelが米国時間12月11日に,コンピュータ・ビジョン・ライブラリの新版「OpenCV(Open Source Computer Vision Library)2.1」を公開したことを明らかにした。

 OpenCV 2.1の特徴は,3次元画像/映像処理技術を追加したこと。コンピュータが画像/映像の“深度”を認識できるようにし,さまざまなビジョン・アプリケーションの機能を向上させるという。「コンピュータが人間が見るのと同じように物を見れるようにする」(Intel社)

 OpenCVは,Intel社が1999年に開設したロシアのソフトウエア開発施設「Software Development Center」で開発している。同社は,パソコンによるコンピュータ・ビジョン利用に取り組んでおり,リアル・タイムに追跡する知覚ユーザ・インタフェース技術の普及を目指している。Human-Computer Interaction(HCI),物体同定,顔認識,ジェスチャ認識,移動体追跡,エゴモーション,モバイル・ロボティクスといった分野での利用を想定する。このため 「OpenCV 2.1は,玩具メーカーやロボティックス・メーカーといったコンピュータ・ビジョンに関連する技術を手がけるさまざまな企業/団体に向ける」(Intel社)。

 OpenCV 2.1は,オープンソースの形で提供する。すなわちロイヤルティなしの再配布ライセンスが付く。ソースコード(C言語)には,ライブラリのすべての機能が含まれているという。詳細はOpenCVのWWWサイトに掲載している。

 Intel社では,「より高速なマイクロプロセサ,安価になったカメラ,USB 2などの技術により,高速なビデオ・キャプチャが可能になったことから標準的なパソコンによるリアルタイム・コンピュータ・ビジョンが実現する」と説明している。

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