WWW技術の標準化機関W3C(World Wide Web Consortium)が米国時間12月11日に,WWW技術体系の基本原則の取りまとめなどを目的とした技術諮問委員会「W3C Technical Architecture Group (TAG) 」を設置したことを明らかにした。

 これは,“WWW技術体系に関する共通の理解”に取り組むもので,技術体系の基本原則にまつわるコンセンサスの構築や,基本原則の解釈/明確化を目的とする委員会。W3Cは以下のように説明する。

 「W3Cが大きくなるにつれて,W3Cのメンバーや第三者から,技術体系に関する原則を文書化してほしいという要望が頻繁に出されるようになった。これら原則は各種技術の有効範囲に大きく影響を及ぼすもの。人々は『W3Cの各種技術はどのように連携するのか』『新技術の開発に着手する前に開発者はどのような基本事項を知っていなければならないのか』」といった質問をするようになった。W3Cのなかでも,技術体系に関する原則や意見相違の解決に関する手続きを文書化する必要性について議論されてきた」(W3C)

 TAGの目的は以下の通りである。

1. WWW技術体系の原則にまつわるコンセンサスの構築/文書化・必要時にこれら原則の解釈を提供し,明瞭化する

2. TAGに持ち込まれた,一般的なWWW技術体系の問題を解決する

3. W3Cの内外を問わず,技術体系開発に関する共同作業をコーディネートする

 TAGメンバーの構成は,W3CメンバーやW3Cの各種チーム,WWWコミニュティによる投票と任命をうまく組み合わせて行うという。メンバーの技術的バックグラウンドや,WWW技術の経験を考慮して選ぶ。

 なおTAGはW3C Processで規定したディレクタの役割に取って代わるものではないという。ディレクタは「問題が起こったときの相談役として機能する」(W3C)。

 TAGメンバーはW3Cメンバーの選出する5人のメンバーとディレクタの任命する3人で構成する。ディレクタはTAGの議長を努める。これはTAGの憲章(Charter)で定めたものである。

 これにしたがって,W3Cメンバーが選出したTAGメンバーは以下の通り(名字のアルファベット順)。

・Paul Cotton(Microsoft Corporation) :W3C XML Query Working Group議長。MXML Protocol Working Group メンバー
・Roy Fielding(eBuilt, Inc. ,Apache Software Foundation会長)。HTTP/1.1の共同開発者
・ David Orchard(BEA Systems):W3C XML CoreおよびXML Protocol Working Groupsメンバー
・ Norman Walsh(Sun Microsystems):W3C XSL,XML Core Working Groups,URI Interest Groupメンバー
・Stuart Williams(Hewlett-Packard Company):MW3C XML Protocol Working Group メンバー

 ディレクタが任命したTAGメンバーは以下の通り(名字のアルファベット順)。

・Tim Bray(Antarcti.ca):W3C XML 1.0の共同編集者 of W3C XML 1.0
・Dan Connolly(W3C):Semantic Web開発者,元W3C HTML Working Group議長,XMLアクティビティリード
・Chris Lilley(W3C): W3C SVG Working Group議長,,W3C Graphics アクティビティ・リード

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