米New Millennium Research Council(NMRC)は米国時間2月25日に,「全国的な広帯域ネットワークの構築は,120万人以上の新規雇用を創出する」との調査結果を発表した。
NMRCによると,以下の3つの分野で雇用の創出が見込めるという。
・広帯域ネットワークの構築と保守に関する直接的な16万6000の雇用口
・インフラ用コンポーネントやエンド・ユーザー向け機器を製造する,直接的な7万1700の雇用口
・サービスおよびアプリケーション開発を行う,間接的な97万4000の雇用口。これにはネットワーク導入の完了に伴い発生する付随的な産業も含まれる
NMRCの依頼で調査を行った米TeleNomic Research社長のStephen Pociask氏は,「過去の例から,IT分野のなかでもとりわけ広帯域に対する投資が,国の経済や企業,消費者に多大な恩恵をもたらすことが明らかである。今回の調査で雇用の創出にもよい影響を及ぼすことがわかった」と説明した。
雇用創出の恩恵を受ける上位15州は以下の通り。
州名 雇用口 ・ カリフォルニア州 166,933 ・ テキサス州 88,837 ・ ニューヨーク州 78,118 ・ フロリダ州 65,995 ・ イリノイ州 61,494 ・ ペンシルバニア州 56,305 ・ オハイオ州 48,471 ・ ミシガン州 37,220 ・ ニュージャージー州 36,363 ・ マサチューセッツ州 35,500 ・ ノースキャロライナ州 34,727 ・ ジョージア州 30,015 ・ バージニア州 27,962 ・ インディアナ州 26,805 ・ テネシー州 24,076
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