フランスAlcatel傘下のAlcatel Microelectronics,カナダZarlink Semiconductorなど5社はDMT(Discrete Multi-Tone)によるVDSL(Very-high-data rate Digital Subscriber Line)システムの相互接続性を確保するために協力していくと発表した。Zarlink社が米国時間2月27日に明らかにしたもの。この2社のほかにGlobespanVirata社,米Ikanos Communications,仏伊合弁STMicroelectronicsが参加する。

 VDSLは,電話回線に使われている銅線で最大52Mbpsの転送速度を可能にする技術である。しかし雑音や他の回線による干渉が起こる実際の環境では,VDSLの速度を維持するのは難しく,距離も制限される。DMTモジュラ技術は,転送信号を回線状況に合わせてリアルタイムで調整することにより,この問題を克服する。DMT方式は欧州電気通信標準協会(ETSI:European Telecommunications Standards Institute)と米国規格協会(ANSI:American National Standards Institute)から承認を受けている。

 5社はDMTモジュラ技術を用いたVDSLチップセットの開発を進める。年内には各社の製品間の相互接続性を検証することですでに合意しているという。検証には国際電気通信連合電気通信標準化部門(ITU-T:International Telecommunications Union Telecommunications)のPlan 998および同997を使用する。

 「相互接続性が確立されれば,世界共通の仕様に準拠した製品が増え,VDSLの普及が進む」(5社)

 ちなみに米Dell'Oro Groupの調査によると,世界のDSL加入者数は2002年末に3400万人に達するという。

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