米IDCは米国時間4月17日に,世界のIT支出に関する調査結果を発表した。続々と発表されている企業の第1四半期業績は芳しくない。しかし,2002年後半に経済状況が回復するのに伴って企業の収益も伸び,IT支出が上向きになるという。

 2002年における世界のIT支出は5%増加する。また2003年には,市場カテゴリの大半において成長が通常レベルまで回復し,IT支出は10%増加すると予測する。米国における2002年のIT支出は4%増,2003年は9%増になる見通しだ。

 「マクロ経済的な回復が,企業の収益に反映されるまで,長くて半年のズレがある。景気の動向から判断して,2002年半ばにはIT支出全般が勢いを取り戻すだろう」(IDC,Worldwide IT Markets & Strategiesプログラム部門ディレクタのStephen Minton氏)

 米国では,2001年に落ち込んだハードウエア関連支出が今年さらに8%減少する。価格の競合が今後もPC分野に影響する。ソフトウエア関連支出は,今年いっぱいかけて9%増加する見通しだ。

 「多くの企業がIT予算を増加すべきか状況を見守っており,ITベンダーにとっては厳しい第1四半期となった。しかしエンド・ユーザーを対象に第1四半期に行った調査では,今年後半からIT支出が増加する傾向がみてとれる。このため我が社は中期/長期的な展望については楽観視している」(Minton氏)

 地域別でみた主な調査結果は次の通り。

・2002年に西欧ではハードウエア関連支出が2%減少するが,IT支出全体は6%増加する。

・日本では,景気後退がIT支出に影を落とし,2002年のIT支出は横這いとなる。

・日本を除くアジア太平洋地域では堅実な成長をみせる。中国のIT支出は2002年に24%増加する。

◎関連記事
「2002年のIT予算,米国企業の約50%が増額予定」と米IDC
2002年のIT市場は緩やかに回復へ,中国のWTO加盟やセキュリティ製品/サービスがけん引
「米国IT支出は2002年に3.3%増加,2003年には11.5%増加」,米ヤンキーの調査
「世界のIT支出は2002年から回復,2005年には1兆4300億ドル」――米社が調査
「電気通信業界の見通しは明るい」,業界幹部の70%は売上高増を予測

[発表資料へ]