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 米Quantumと複数のストレージ・ソフトウエア/装置ベンダーが米国時間5月8日にNetWorld+Interopの会場で,ハード・ディスク装置を使ったバックアップ・ソリューションを検討する業界団体「Enhanced Backup Solutions Initiative(EBSI)」の設立を発表した。

 EBSIの設立メンバーには,米Atempo,米Legato Systems,米Network Appliance,米OTG Software,米QLogicが含まれる。またこれらの企業は同日,Quantum社とともにEBSIに対応するための製品戦略の概要を明らかにした。

 現在顧客がバックアップ作業で直面するさまざまな問題に対処するという。例えば顧客は現在「バックアップにかかる時間が長さ」「時間内に確実にバックアップを完了させる必要性」「その復元に要する待ち時間の長さ」といった問題を抱えている,とQuantum社は説明する。

 EBSIではこれらの問題に取り組むため,「ハード・ディスク装置を使ったバックアップ・ソリューションによる,テープ・ライブラリの補完,バックアップ性能の最適化,シームレスな相互運用性を実現していく」(Quantum社)。「その際,顧客がすでに投資したバックアップ用ハードウエア/ソフトウエアや,操作手順を無駄にすることはない」(同社)という。

 従来のバックアップ作業では,バックアップ・アプリケーション,バックアップ・サーバー,テープ・ライブラリ,テープ装置,テープを使うが,これに対しEBSIの強化バックアップ・ソリューションでは,ハード・ディスクの技術/システムをバックアップ機能に統合し,テープ・システムを補完するアーカイブ機能向けバックアック・システムを提供するという。

 「ハード・ディスクを使うことでバックアップ/復元処理の速度と性能が向上する。同時にテープを使うことで,経済的で着脱可能,そして安全な長期間アーカイブを実現できる」(Quantum社)

 Quantum社ストレージ・ソリューション・グループ担当CTOのKevin Daly氏は,「企業はディスクを使ったバックアップのメリットを理解している。しかしそれをいつ,どのように利用したらよいかについては多くの企業が混乱している状態」と説明する。「EBSIは新たなソリューションのメリットを示す製品やサポートを提供し,この混乱を解消する」(同氏)

 現在EBSIのメンバーは強化バックアップ・ソリューションの実現に向け,各社の製品の試験/統合/検証作業を共同で行っている。EBSIが実現を目指す主なバックアップ機能は以下の通り。

・サーバー不要のアーカイブ:バックアップ・サーバーを経由せず,バックアップ対象データをアーカイブに直接転送する。

・総合的なバックアップ:差分バックアップにより,完全バックアップを再構成可能とする。

・分散したバックアップ対象に対する集中アーカイブ:企業全体に分散しているディスクベースのバックアップ対象を1カ所にアーカイブする。

・テープ・システムの仮想化:アーカイブ・システムのアップグレードの必要性を減らすことで,すでに投資したシステムのライフサイクルを延ばす。

・バックアップ・データの後処理:バックアップ・データの整理を行うことで,復元にかかる時間を短縮する。

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