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 米IBMと米Butterfly.netはビデオ・ゲーム向けのグリッド・コンピューティング「Butterfly Grid」を共同開発したことを米国時間5月9日,明らかにした。Butterfly.net社は,5月21日からロサンジェルスで開催される展示会「Electronic Entertainment Expo(E3)2002 」でButterfly Gridのデモを行う予定である。

 Butterfly Gridは,Butterfly.net社がIBM社のe-business向けインフラ技術を利用し,過去2年をかけて開発したシステム。IBM社の技術によりビデオ・ゲームの相互通信処理をサーバー・ネットワーク全体に分散し,多数のユーザーがインターネットを介して同時にビデオ・ゲームを楽しめるようにする。同グリッド・システムはButterfly.net社の私設ネットワーク上に構築されている。

 ビデオ・ゲーム・プロバイダがオンライン・ゲームをButterfly Grid対応にするためには,Butterfly Gridのクライアント・ソフトウエア・ライブラリをゲームに組み込む。ソフトウエア・ライブラリはButterfly.net社のWebサイトで入手可能。モバイル機器やパソコン,ビデオ・ゲーム機から同グリッド・システムに接続するためのサンプル・コードが付属する。

 Butterfly Gridのインフラは,IBM社のラックマウント型Linux搭載サーバー「eServer xSeries」を用い,光ファイバでネットワーク接続している。各設備で100万人以上の同時ユーザーに対応できるという。また,自動フェールオーバ機能を備える。

 Butterfly Gridのその他の主な特徴は以下の通り。

・同時に複数のゲームを動作させ,より人気の高いゲームにコンピュータ・リソースを割り当てることが可能。

・パソコンをはじめPocketPCやPalm対応ハンドヘルド機,ビデオ・ゲーム機で利用可能。

・ゲームを行っている最中に,もしグリッド・システムのコンポーネントが使用不可能になった場合でも,別の利用可能なりソースに再接続されるため,ユーザーが接続し直す必要はない。

・開発者向けのライセンス・プログラムを用意する。プロトタイプを作成して,シミュレーションおよびロード・テストを行うことができる。

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