米Synergy Research Group(SRG)が米国時間5月20日,2002年第1四半期の企業向けIPテレフォニ市場に関する調査結果を発表した。企業向けIPテレフォニ市場は,パケット・ベースの音声通信であるVoIPへの移行が追い風となり,前年同期と比べ37%拡大した。厳しい経済状況のなかで世界市場は強い伸びを示しており,メーカー間の競争が激化する見通しだ。

 LANテレフォニの世界市場をリードしているのは米Cisco Systemsで,市場シェアは約68%。米AvayaとカナダのMitelが,わずかながらCisco社のシェアに食い込み始めている。

■ LANベースのIPテレフォニ世界市場における市場シェア

               2002年第1四半期 

Cisco               68.1%
Mitel               14.3%
3Com                12.9%
Avaya                1.8%

出典:SRG社

 SRG社創立者兼主席アナリストのJeremy Duke氏によると,LANテレフォニ市場はまだ初期段階にあるという。「フランスのAlcatel,ドイツのSiemens,カナダのNortel Networksなど,従来のPBXベンダーによる本格的な売り込み攻勢が始まれば,市場に動きが出てくるだろう」(同氏)

 カテゴリとしてはまだ小さいが,IP対応統合型PBXが前年同期比45%増と,大幅な伸びを記録した。現在,同市場ではNortel社が首位に立っている。しかし,Avaya社などの従来型PBXメーカーがシェア獲得に注力するにしたがい,競争に拍車がかかる見通しだ。

■ IP対応統合型PBX世界市場における市場シェア

              2002年第1四半期

Nortel              39.4%
Avaya               21.5%
Alcatel             15.4%
Vertical             8.1%
Siemens              7.4%

出典:SRG社

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