米Green Hills Softwareが米国時間6月3日に,米IBMの組み込み向けプロセサ「PowerPC」ファミリ向けのリアルタムOS「INTEGRITY 4.0」を発表した。「PowerPC 405GP」や「同440GP」と組み合わせた使用を想定する。

 INTEGRITYはメモリー保護機能やアプリケーション保護機能を備える。割り込み待ち時間は200ナノ秒未満で,コンテキスト・スイッチ速度は1マイクロ秒未満。

 INTEGRITYはPowerPC 405GPや同440GPが備えるメモリー管理機能を利用する点が特徴。ハードウエアのメモリー管理機能を利用することにより,例えばバグが発生した場合,他のタスクやカーネルがアクセスされることを防ぐ。

 USBスタックやNFSクライアントのほか,I2CやCompactPCI/VMEbusバックプレーン,標準的なPC周辺機器向けのドライバといった各種I/Oおよびファイル・システム・サポート,UNIX対応の階層ファイルシステム,POSIX APIを備える。TCP/IP,10/100およびGigabit Ethernetをはじめ,SS7,ATM,ISDN,フレーム・リレー,MPLS,VoIP,第3世代(3G)携帯電話などをサポートする。

 INTEGRITYは同社の開発環境「MULTI Integrated Development Environment(IDE)」と組み合わせることによりシームレスに動作する。C,C++,EC++向けコンパイラが,編集,ソース・レベルのデバッグ,プログラム構築,ランタイム・エラー・チェック,コードおよび性能の最適化といった作業を自動化する。

 PowerPC 405GPと同440GP向けのINTEGRITYは2002年6月に利用可能になる。各種評価ボードが付属する。開発ライセンス料は1製品当たり1万5000ドルから。ランタイム・ライセンス料は無料。

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