米IBMが米国時間6月7日に,顧客側で企業のインターネット環境を管理するサービス「Services Anywhere」を発表した。企業は敷地内にWWWサーバーを所有したままIBM社のホスティング・サービスを利用することができる。

 Services Anywhereでは,顧客のWWWインフラをe-businessホスティング・センターの‘衛星’として利用する。IBM社の技術者が顧客の設備に遠隔操作制御装置を構築し,顧客の敷地内にあるサーバーと接続する。遠隔操作制御装置はVPNを使ってIBM社のホスティング・センターと顧客をつなぎ,直接顧客にサービスを提供できるようにする。

 IBM社のパートナ企業でVPNサービスを手がけるVirtela Communications社が,Services Anywhere向けに私設網の高速接続を提供する。また,世界各地域のVPNサービス・プロバイダがServices Anywhere向けにネットワークを提供する予定だという。

 Services Anywhereの主な内容は以下の通り。

・セキュリティ・サービス:ファイアウオール管理サービス,ネットワーク侵入検知サービス,セキュリティ・ホール検知サービス,事故管理サービス,セキュリティ・ポリシー検証サービスなどを含む。

・パフォーマンス・サービス:負荷分散サービスやコンテンツ・キャッシング・サービスなどを含む。

・サーバー・サービス:IBM社以外のプラットフォームも対象とする。

・アプリケーション・サポート・サービス:データやミドルウエア向けのサポートと管理。

・基本監視サービス:IP Ping,URL,プロセス,しきい値を監視する。

・ネットワークおよびシステム監視サービス:基本的なサーバー監視サービス,サイトおよびコンポーネント監視サービス,「Keynote Perspective」や「SurfAid Analytics」を含む。

・設計構築サービス:ホスティング用区域の設計と構築など。

・ストレージ・サービス:バックアップと修復コンサルティング,カスタムなSANなどを含む。

・サポート・サービス:オンサイトのサポート・サービスに加え,運用とプロジェクト管理サポートなどを提供する。

 Services Anywhereを利用する顧客企業は,ホスティング運用を監視する役割を自社で保持することができる。例えば監視サービスでは,問題が発生した場合に通知する基本モニターを導入することが可能。また,セキュリティ・レポート・サービス,予測解析サービス,パフォーマンス・レポート・サービスなどを必要に応じて利用することが可能。より高度な管理や監視機能を求める企業には,IBM社がリアルタイムで動作状況を監視したり,各種診断を実行するためのツールを提供する。

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