米Net2Phoneが米国時間6月13日に,2002会計年度第3四半期(2002年2月~4月期)の決算を発表した。連結売上高は3060万ドルで,事前の予想通り。前期に比べると19%の減収となった。なお前年同期の連結売上高は4060万ドルだった。また,リストラ経費などを除いた連結純損失は2400万ドルで,1株当りの損失は41セント。

 リストラなどの費用を除いたEBITDA(利子,税金,減価償却費控除前利益)は1170万ドルの赤字。前期のEBITDAは1570万ドルの損失を計上していたため,「25%改善したことになる。また,前年同期と比べると57%の改善だ」(Net2Phone社)という。設備投資は260万ドルで,前期の940万ドルに比べ72%縮小した。

 なおNet2Phone社は,人員削減,リース品の返却,収益の上がらない通信ルートの廃止といった再編計画を実施し,約1億1400万ドルの経費を当期に計上している。

 Net2Phone社CEOのStephen Greenberg氏は,「財務面の規律とVoIP分野の収益機会に焦点を当て,長期的な成長を目指す。当社が実施したリストラ策が,全世界の新たな市場での高い利益率を実現するだろう。また,ブロードバンド事業でも利益獲得を期待する」と述べた。

 なお同社は,主に総合VoIPソリューションの売り上げにより,近い将来業績が改善するとみている。

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