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 米IBMが米国時間6月17日に,IEEE 802.11対応無線ネットワークの監視ツール「Distributed Wireless Security Auditor(DWSA)」を発表した。DWSAはパソコン上で動作して無線ネットワークを自動的に監視し,セキュリティ上の問題を検出すると,その場でバックエンドの集中管理サーバーにリアルタイムで報告する。

 IEEE 802.11には,Wired Equivalent Privacy(WEP)と呼ばれる暗号化技術と,接続確立時に使う認証の,二つのセキュリティ・メカニズムがある。しかし,「いずれも無線LAN運用時に必須のメカニズムではなく,出荷されたままの状態の無線アクセス・ポイントは,これらのメカニズムを使用しない設定になっていることが多い」(IBM社)。

 「このような無線機器は従業員が容易に増設できる上,侵入者などに易々とアクセスされてしまうので,無線ネットワークの安全を守るには管理者が頻繁に調査しなければならない」(同社)

 DWSAを使うことでシステム管理者は,現場に行かずにアクセス・ポイントを見つけ出し,どのような設定がなされているかを調査できる。このため「無線ネットワークの安全を確保するための適切な処置を施せる」(同社)という。

 DWSAシステムは,Linuxのインストールされた複数のデスクトップ/ノート・パソコンをクライアントとして利用する。

 不適切な設定のアクセス・ポイントを自動的に検索し,アクセス・ポイントが放出する電波の信号強度を調べることで,クライアントからアクセス・ポイントまでの距離を割り出すことができる。また3台以上のクライアントが信号強度をサーバーに報告することで,システムはアクセス・ポイントの位置を特定できるようになる。

 ネットワーク管理者はこの位置情報をもとにして,不適切なアクセス・ポイントを迅速に発見し問題に対処できる。「DWSAシステムはほかの無線監視ツールと違い,管理者が歩き回って調査する必要がなく,作業に時間がかからない」(同社)

 なお,IBM社は,DWSAシステムのリリース時期などについて明らかにしていない。また,Windows対応版DWSAを近い将来用意するとしている。

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