「2001年の世界の半導体フォトレジスト市場の収益が6億6300万ドルで前年の8億5900万ドルから23%減少した」。米GartnerのDataquestが米国時間6月20日に,半導体フォトレジスト市場に関する調査結果を明らかにした。

 同社は,デバイスとシステム・チャネルでの余剰在庫,低調なエンド・ユーサーの需要が同年における売上高の減少の原因としている。

 「2001年の同業界におけるフォトレジストの売上高は,1990年に調査をはじめて以来最悪の結果となった。しかし2002年の終わりには,時期的な需要サイクルが半導体市場に戻ってくると予測される」(同社の主任アナリストのKlaus Rinnen氏)

 2001年の同市場は,東京応化工業が22.6%の市場シェアを獲得して引き続き首位を守ったが,首位5社の中でもっとも売上高を落とした。5社すべての売上高が低下しているが,信越化学工業がもっとも市場シェアの獲得を伸ばしている。同社は,深紫外線フォトレジスト部門に注力したことにより,前年のランク6位から4位に上昇している。

■世界のフォトレジスト・ベンダの売上高予測
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                2001年   2001年         2000年   2000 年          2000-2001年
企業            売上高   市場シェア(%)  売上高   市場シェア(%)    伸び率 (%)
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東京応化工業    150.1     22.6          216.5     25.2            -30.7
Shipley         139.2     21.0          174.6     20.3            -20.3
JSR             117.6     17.7          138.4     16.1            -15.0
信越化学工業     70.1     10.6           74.2      8.6             -5.5
Arch Chemicals   63.7      9.6           84.1      9.8            -24.3
その他          122.2     18.5          171.6     20.0            -28.8
市場全体        662.9    100.0          859.4    100.0            -22.9
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出典: Gartner Dataquest社 (売上高の単位: 100万米ドル)

 地域別にみると,米国が日本を越えて売上高に関しては首位についている。日本は売上高が33%落ちているが,消費量では日本が引き続き最大のフォトレジスト消費国となっている。

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