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 米AOL Time Warner,米AT&T,米Comcastが,米Time Warner Entertainment(TWE)の事業再編について合意に達した。AOL Time Warner社が米国時間8月21日に明らかにしたもの。

 この合意によりAOL Time Warner社は,米Warner Bros.および米Home Box Office(HBO)などTWE社のコンテンツ資産と,TWE社が持つ米The WB Network,米Comedy Central,米Court TVの株式を買収する。また,現在TWE社が所有している分も含めた,AOL Time Warner社のすべてのケーブル資産は,新子会社「Time Warner Cable」が所有することになる。

 TWE社の買収は,AT&T社が所有するTWE社の57億ドルの優先株式と27.64%の残余持ち分株式を,21億ドルの現金,AOL Time Warner社の普通株,Time Warner Cable事業の21%相当の株式(5%未満の役員選出投票権を含む)と交換して行う。買収は2003年前半に完了する予定である。

 この事業再編により,Time Warner Cable社のケーブル・テレビ事業は加入者数約1080万人の規模になるという。

 「Warner Bros.社とHBO社を完全子会社として運営できるようにし,TWE社が所有するThe WB Network,Comedy Central,Court TVの株式を取得することにより,より一体化させた効率的な方法で,これらの事業を柔軟に運営できるようになる」(AOL Time Warner社CEOのDick Parsons氏)

 またAOL Time Warner社は同日,同社の広帯域インターネット・サービス「AOL High Speed Broadband」を,米AT&T Comcastのケーブル・システムを介して利用可能にする契約についても明らかにした。AT&T Comcast社は,米AT&T BroadbandとComcast社が合併して設立する新会社である。2002年末までに手続きを完了する予定という。

 AOL High Speed Broadbandサービス提供契約の主な内容は以下の通り。

・AT&T Comcast社の設立後2年以内に,同社のシステムを使って1000万世帯以上にAOL High Speed Broadbandを提供する。

・ボストン,シアトル,インディアナポリス,ナッシュビルを主要ターゲット市場とする。

・さらに将来同サービスの提供範囲を広げ,対象世帯数を900万世帯増やす。

 契約期間は3年間で,契約金額については明らかにしていない。

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[発表資料(その1)]
[発表資料(その2)]