ドイツのSAP社が米国時間8月22日に,保険業界向け電子商取引プラットフォーム「mySAP Insurance」の中心となる機能の一つとして,金融サービス・ポリシーの管理(FS-PM:financial services policy management)機能の開発を行っていることを発表した。同機能により,ポリシー管理と新しい製品開発に,柔軟性と高速化をもたらすことを狙う。

 新しい機能は,ドイツ,オーストリア,スイスの生命保険ポリシー向けに2003年の年末までに出荷される予定。その他の保険製品とこれ以外の国の保険製品に対応する機能も順次リリースが予定されている。

 FS-PM機能は,同社とITコンサルティングとシステム・インテグレーションを手がけるドイツをベースとしたmsg systems社が共同で開発している。ポリシー管理機能は,オーストリア最大手の保険会社であるWiener Stadischeと共同で開発している。

 FS-PMは,すべての保険製品で機能し,損害賠償請求,代理手数料,徴収,支払など他の「mySAP Insurance」機能とも統合できる。そのため,「mySAP Insurance」は,保険会社の中心となるビジネス工程全体の管理ができる。保険会社は,既存のシステムから徐々に移行し,査定業務の向上,経費削減,越境販売の機会の模索が可能となる。

 「mySAP Insurance」は,製品を中心としたアプローチを取っているため,保険会社は保険製品をコンポーネントとして作成できる。そのため,新しいコンポーネントと組み合わせて再利用することにより,新しい製品を迅速に作り出すことができる。コンポーネントの再利用と組み合わせにより,市場投入までの時間が短縮されるとともに,開発とメンテナンスに関わるコストと労力が削減されるという。

 また,同製品は,ビルトインで複数言語と複数通貨などインターナショナル機能を提供しており,世界中の顧客に対応することができる。同社は,グローバルなサービス・ネットワークを通じて国際的なサポートを提供している。

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