米GartnerのDataquestは2002年第2四半期のラテン・アメリカにおけるパソコン市場について調査した結果を米国時間8月29日,発表した。それによると,同地域の経済状況が悪化し,米Hewlett-Packard社による米Compaq社の買収に関して市場の不安定性がピークに達した。同地域における2002年第2四半期のパソコン出荷台数は,前年同期の168.9万台と比べて8.3%減の154.8万台だった。

 新HPの同期における出荷台数は50.5%減少で苦戦したが,同社の出荷台数は2位の米IBMのおよそ2倍となっている。3位につけた米Dell社は,同期の出荷台数を30.7%延ばしている。

■2002年第2四半期のラテン・アメリカにおけるメーカー別出荷台数速報(単位:台)
                   2002年Q2   2002年Q2     2001年Q2   2001年Q2    伸び率 
メーカー            出荷台数     市場シェア    出荷台数     市場シェア  (%)
                                 (%)                     (%)
----------------------------------------------------------------------
Hewlett-Packard      215,350      13.9    435,237      25.8     -50.5
IBM                   92,181       6.0     92,835       5.5      -0.7
Dell                  87,484       5.7     66,960       4.0      30.7
Metron                59,604       3.9     31,735       1.9      87.8
Alaska                48,093       3.1     63,911       3.8     -24.8
その他              1,045,388      67.5    998,324      59.1       4.7
市場全体             1,548,100     100.0  1,689,002     100.0      -8.3
----------------------------------------------------------------------
注:数値にはデスクトップ・パソコン,ノート・パソコンが含まれる。HP社とCompaq社の数値は1社として報告。
出典:Dataquest社(2002年8月)

 地域別にみると,同地域におけるパソコンの出荷台数は,ブラジルが全体の48.3%に該当する74万6980台で首位に立っているが,同期における出荷台数は0.7%減少している。アルゼンチンは,引き続き大幅に低下しており,出荷台数は81.5%減少している。

 2位につけるメキシコは,出荷台数が16.7%落ちている。同国では,Compaqブランドのシステムが苦戦しており,61%減少している。IBMとDellはプラス成長をみせているが,ノンブランドのシステム・ビルダーが27.6%成長している。

 「ベンダーが,特定市場で積極的に活動を起こさなければ,同年後半もラテン・アメリカにおけるPC業界は引き続き低調だろう。米国経済の回復の遅れが同地域のすべての国に影響を及ぼしている」(同社ラテン・アメリカ・グループのLuis Anavitarte氏)


◎関連記事
「2002年Q2の世界パソコン市場,首位の米HPを米デルが僅差で追い上げ」,米データクエストの調査
「2002年Q2の世界サーバー市場は0.5%増の横ばい,米国は2期連続で堅調な伸び」,米データクエスト
「2002年Q2のノート・パソコン市場はパソコン全体の低迷にもかかわらず前年同期比6.1%の伸び」,米データクエスト
「2002年Q2のPDA市場,売上高ベースで米HPが米パームを抜いて首位に」,米データクエスト
2002年のPDA市場,出荷数は9%の延び,ポケットPCベンダーではHPがリード

発表資料へ