「世界の企業とユーザーは,Bluetooth技術の使用に必要なコストと追加サポートとして,年間56億ドルの追加コストを支払っている」。米Gartner社が,米国時間9月3日に調査結果を発表した。

 Bluetooth対応デバイスは,セキュリティの欠陥によりデータの破壊や窃盗に対してポリシー実装の必要性があるとともに相互運用性の制約に関わる問題がある。これら問題を修正するために同技術には経費が余分にかかり,他の無線技術よりも高くなっているという。

 製造業者は,製品を市場に投入する前にBluetooth準拠の認定を受ける義務があるが,これは高レベルなセキュリティや製品間の相互運用性を要件とするものではない。ユーザー・インタフェース,デフォルト設定,ユーザービリティの選択は,それぞれの製造業者に委ねられている。同社によれば,そのために携帯電話,PDA,PCの年間所有コストが70ドル増加しているという。

 同社は,2005年までに5億6000万台を越えるBluetooth対応デバイスが購入されると予測しているが,そのうち80%を越える製品は,ピア・ツー・ピアの相互運用性がないという。同社のリサーチ・ディレクタのBill Clark氏は,「現行のBluetooth認定は,製造業者間の革新と競争を促進するものであるが,エンド・ユーザー,とりわけその大多数がデバイスの基本的機能として相互運用性を想定している場合には,混乱を招くことになる」と語っている。

 現行のBluetooth仕様と認定プロセスは,複数のベンダーからの複数製品の相互運用性を保障するにはあまりにも緩すぎるため,同社は,ベンダーに対し製品の全クラスでパブリックに相互運用性の評価を実施し,プロファイル・テスティングを加えるようにテスティングを改訂すべきだとしている。

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