「従業員の78%は現在の職場に安心感を持っている」――。求人・求職サイトを手がける米TrueCareersが米国時間9月9日に,米同時多発テロ事件が職場における安心感やセキュリティに与えた影響について調査した結果を発表した。同社のWWWサイトで2002年8月にアンケートを行い,738人から回答を得たもの。

 それによると,「9月11日のテロ事件以降,雇用主による新たなセキュリティ対策は導入されていない」とする回答が51%あったという。一方で「セキュリティが強化された」とする回答者は44%あった。

 また「セキュリティが強化された」とした回答者のうち,43%が「一年後の今も強化されたまま」と答えているが,「セキュリティのレベルがやや下げられた」という回答も同じく43%あった。

 回答者の63%が「テロ事件によって職場環境は変わっていない」と答えているが,21%は「テロ事件が原因で職を失い,現在も求職中」という。また「9月11日以後引っ越しをしていない」とする回答は88%あった。同社が2001年11月に同様の調査を実施した際,「大都会を避けて引っ越しをする可能性がある」とした回答は13%だった。

 今回の調査結果について,TrueCareers社CEOのMichael Caggiano氏は次のように指摘している。「テロ事件が原因で回答者の21%が解雇され,一年後の今も求職中であることを深刻に受け止める必要がある」(同氏)

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