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 米IBMは2002年第3四半期の決算を米国時間10月16日,発表した。売上高は198億ドルで,前年同期に比べ2%の減少(為替差損を含まず)だった。継続事業ベースの利益は17億ドルで,前年同期から変わっていない。希薄化後の1株当り利益は99セント。前年同期は97セントであった。

 継続事業ベースの売上高を地域別でみた場合,米大陸が90億ドルで前年同期比2%減(為替差損を含まない場合,前年同期と同じ)。欧州/中東/アフリカは57億ドルで前年同期比1%増(同8%減),アジア太平洋地域は43億ドルで同3%増(同2%増)となっている。OEM収入は8億6700万ドルで同1%増(同1%増)だった。

 部門別にみると,メンテナンス事業を含めたGlobal Servicesの売上高は89億ドルで,前年同期と比べて2%増加した(為替差損を含まない場合,前年同期と同じ)。メンテナンス事業を除いたGlobal Servicesの売上高は,前年同期比2%増(為替差損を含まない場合,前年同期と同じ)だった。なお,IBM社は同期に90億ドルのサービス契約を締結した。また同社は10月1日に米PwC Consultingの買収作業を完了し,Global Services事業傘下に新事業部門IBM Business Consulting Servicesを設置している。

 ハードウエア部門の売上高は68億ドルで,前年同期比1%減(為替差損を含まない場合2%減)。毎年連続して落ち込んでいた「eServer」とストレージ部門による売上高が当期に大きく回復した。「pSeries」「xSeries」の売上高が増加したのに対し,「iSeries」は不調だった。またパソコンの売上高は前年に比べ低下したが,落ち込みは緩やかになった。半導体関連の売上高は,1年前の需要低迷期を抜け,増加した。

 ソフトウエア部門の売上高は31億ドルで,前年同期比3%減(為替差損を含まない場合5%減)。「WebSphere」「DB2」を含むミドルウエア製品の為替差損を含まない場合の売上高は同5%減となっている。eビジネス・ミドルウエアWebSphereの売上高は同27%増。データベース管理ソフトウエア「DB2」は同2%増であった。LotusおよびTivoli製品による売上高と,OSの売上高は減少している。

 Global Financing部門の売上高は7億9500万ドルで,前年同期比3%減(為替差損を含まない場合4%減)。Enterprise Investmentsとそのほかの部門の売上高は2億5700万ドルで,前年同期比5%増(同1%増)。

 IBM社の同期における粗利率は36.9%で,前年同期は37.6%だった。

 当期の決算の内容について,IBM社社長兼CEOのSamuel J. Palmisano氏は以下のように述べている。「この困難な経済状況のなかでも,見事な売上高と1株当り利益を達成した。さらに,主要事業でシェアを拡大し,さらに勢いをつけることができた。当社はコンピュータ分野で根本的な変革が起ることに早い段階で気付き,PwC Consulting社やソフトウエア企業を買収するなど準備を進めていた。その結果,将来に備えることができ,今後もライバル企業を引き離す位置を保ち続けるだろう」

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