米In-Stat/MDRが米国時間10月23日に,米国における広帯域接続の普及状況に関する調査結果を発表した。それによると,2006年まではインターネットへの接続手段としてダイヤルアップが主流となる。しかし,DSLサービスの加入者数も急速に勢いをつけるという。

 広帯域接続に対する消費者の関心は衰えておらず,2002年末までにインターネットに接続する米国家庭の約25%が広帯域接続を利用するようになる。DSL加入者数は2002年末時点で760万人に達し,このうち約80%は家庭ユーザーである。

 これまで,広帯域接続の普及を妨げている大きな課題は「サービスの可用性」だった。しかし今回の調査では,ダイヤルアップ・ユーザーが広帯域サービスの利用をちゅうちょしている主な理由に,「サービス料金」や「魅力的なアプリケーションの欠如」などが挙げられた。DSLの普及をけん引するのは,高速インターネット接続を必要とするオンライン・ゲームである。

 その他の主な調査結果は次の通り。

・2001年末にインターネットに接続している米国世帯は58%強だった。この数値には,ダイヤルアップと広帯域接続の両方が含まれる。

・既存地域通信事業者(ILEC)が積極的にサービスを提供すれば,2002年末までのDSL加入者数に一層はずみがつく見通しである。

・2002年第3四半期に,業界によって標準仕様として策定されたSHDSL(Synchronous High Bit Rate DSL)のテストが始まった。T1(1.5Mビット/秒)とT-3(45Mビット/秒)の間に位置するSHDSL(10Mビット/秒)サービスが登場したことで,消費者は手頃な価格でDSLが利用できるようになる。

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なぜ米国ではDSLが普及しないのか?

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