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 米InterTrust Technologiesは,ソニーの米国法人Sony Corporation of America,オランダのRoyal Philips Electronicsなどが共同設立したFidelio Acquisition Company, LLC社によるInterTrust社の買収計画について米国時間11月13日,明らかにした。Fidelio社がInterTrust社を買収することで両社が合意に達したという。

 この買収合意によりFidelio社は,InterTrust社株の公開買付を11月22日までに開始する。1株当り4.25ドルの現金でInterTrust社株の全発行済み普通株式の買い取る予定。全株式の取得にかかる金額は,約4億5300万ドルになると見込む。

 なおInterTrust社の取締役会は全員一致でこの買収に賛成したという。「(これは)株主に推奨できる取引であり,最適の道だと判断した」(同社)

 「世界的な技術企業であるソニーとPhilips社が買収を支援したことにより,当社のコンピューティングやデジタル著作権管理(DRM)に関する特許の重要性が認められた」(InterTrust社の創設者兼会長のVictor Shear氏)

 InterTrust社は米Microsoftとのあいだで,DRM技術に関する特許係争を展開している。同社が最初に特許侵害でMicrosoft社を提訴したのは2001年4月。Microsoft社のWindows Media Playerなどが,InterTrust社の保有する特許を侵害しているとして,カリフォルニア州北地区連邦地裁に提訴した。それ以降,同社はMicrosoft社に対し,Microsoft社のデジタル著作権管理(DRM)技術を含むすべての製品の販売差し止めと損害賠償の支払いを求めている。最近では2002年6月にもMicrosoft社による特許侵害を提訴しており,一連の特許侵害訴訟の対象となる特許は合計11件,訴えの件数は144件となった。

 なお米メディアの報道(InfoWorld)によると,InterTrust社はDRM関連の米国特許を26件所有し,全世界では約85件の特許を申請しているという。

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