米MessageOneは米国時間11月26日,緊急時メッセージング・システム「Emergency Messaging System(EMS)」を発表した。

 「電子メールの重要な役割は,企業の生産性と収益性を維持することだけではない。例えば大災害の場合,従来の通信システムでは信頼度が低い。メッセージング・システムを常に有効な状態に維持することにより,企業は災害に対処し,首尾よく復旧することができる」(MessageOne社創設者のAdam Dell氏)

 企業のメイン電子メール・システムが自然災害,人為的または技術的事故によって停止した場合に,EMSは重要な企業情報を顧客,ベンダー,サプライヤ,従業員間で問題なくやりとりできるようにする。

 EMSはLinuxとオープン・ソース技術をコアとして構築している。問題が発生すると,企業アドレス経由で送受信済みのすべての電子メールを,オフサイトの独立したメッセージング・インフラに送り込む。オフサイトのメッセージング・インフラは米SunGardといったMessageOne社の技術提携企業が管理する。

 従業員は認証手続きを経て,世界中のWebブラウザからEMSを通じて電子メールにアクセスできるようになる。主要な企業および個人連絡情報や書類転送機能も問題なく利用できる。メインのメッセージング・システムが復旧すると,その間に送受信したメッセージは,自動的にメインのメッセージング・システムに統合される。

 「電子メールは今やビジネス・コミュニケーションの生命線となり,顧客や従業員,パートナ企業とやりとりするための最も信頼の置ける手段といえる。電子メール・サービスの停止は,数千万ドルの損失につながる。ちなみに2006年には,仕事関係で送信するデジタル・メッセージが米国で1日当たり推定160億件に達するという」(MessageOne社)

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