セイコーエプソンの米国子会社EPSON Electronics America(EEA)は,32ビットのRISCマイクロプロセサ「S1C33」ファミリにオフィスノア(本社:東京都港区)が開発したリアルタイムの動画圧縮伸張技術「Nancy Codec」を組み込んだ。EEA社が米国時間11月26日に明らかにしたもの。

 Nancy Codecは「エラー訂正が少ない軽量の」(EEA社)コーデック・ミドルウエアで,リアルタイムのデータ圧縮/伸長が可能。記録した動画をビデオ・メールとして即座に送信できる。またリアルタイムの暗号化にも対応する。

 従来のリアルタイム動画圧縮伸張技術では,高速CPUと専用チップが必要だったため小型化が難しく,多くの電力を消費した。しかしNancy Codecは高速CPUと専用チップがいらないので,小型のハードウエアに組み込むことができる。

 Nancy Codecを組み込んだS1C33により,デザインの小型化が進む携帯電話機やPDAといったモバイル機器に,ビデオ録画と再生,ビデオ・メールやテレビ電話機能を追加することが可能。S1C33はそのほか,高速DMA,多チャンネルSIO,プログラマブル・タイマー,PLL,プリスケーラなどの周辺機能を内蔵する。

 EEA社は現在,S1C33ファミリの新製品「S1C33209」のサンプル出荷を行っている。パッケージは「QFP」で,各種ピン数を用意する。

 また,EEA社はNancy Codec向け開発ツールとして小型軽量のテスト・ボードを提供する予定である。テスト・ボードは,カメラやLCDパネル用の画像I/0,マイクとスピーカ用の音声I/Oを装備する。

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