「2007年には,大企業の90%以上がホスト接続ツールを利用して,Webサービス経由でレガシー・アプリケーションにアクセスするようになる」。米META Groupが米国時間12月4日に,ホスト接続市場の今後の展望に関する調査結果を発表した。

 ホスト接続ツールは一般に“Web-to-Host”ツールと呼ばれ,レガシー・データをより新しいアプリケーションに統合したり,WWW経由でレガシー・データにアクセスする際に使用される。

 「レガシー・アプリケーションを有効活用したい大企業にとって,ホスト接続ツールは今後も重要な役割を果たすだろう。WWW経由のホスト接続を可能にするソリューションは,レガシー・データの統合にかかるコストを削減できるほか,既存のIT資産を有効活用できるからだ」と,META Group社Enterprise Data Center Strategiesサービス部門プログラム・ディレクタのMark Vanston氏は説明した。

 レガシー・アプリケーションの活用に関しては,新しいインタフェースを備えた端末エミュレーションによるアプリケーション統合製品が優勢を誇っている。しかし今後2年間で,Webサービスを利用した拡張性の高いeコマース向けソリューションの需要が高まり,スクリーン・ベースのデータ統合製品の普及が進む見通しだ。このため企業は,従来の端末エミュレーション製品から,Webサービスを利用したモデルへ移行するとみる。

 その他の主な調査結果は次の通り。

・ホスト接続ツール市場では,過去3年間に整理統合が活発に進んでいる

・従来のエミュレーション製品の販売は好調である。一方でWeb-to-Host製品は,ベンダーの大々的なプロモーションにも関わらず成長が遅い

・市場で優位に立つには,統合性や機能性に優れた広範な製品ラインのほか,新たな製品開発を行うための安定した財政基盤が必要だ。現在市場をリードしているのは米IBMである

 「競合ベンダーは技術的に優れたソリューションを提供していることが多い。しかし,IBM社に対抗するだけの多彩な製品と財政基盤に欠けている。また,競合ベンダーが特定の顧客層に適したソリューションを持っていても,認知度の低さから市場で足場を築けないでいる」(META Group社)

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