XML関連の標準化団体Organization for the Advancement of Structured Information Standards(OASIS)のメンバーが,税関連情報を国際的にやりとりするための標準仕様を検討する技術委員会を発足させた。「OASIS Tax XML Technical Committee(TC)」と呼ぶ。OASISが米国時間12月9日に明らかにしたもの。

 同技術委員会は,各国の政府機関(米国,英国,カナダ,ドイツ,オダンダ)や,世界規模で事業を展開する企業,金融機関からの代表者とともに世界共通の標準言語を開発していく。「租税に関する記録書類や各種の情報において,曖昧さを排除し,情報を的確に識別・交換できるようにする」(Tax XML TC)

 なお,IRS(米国内国歳入庁)のGregory Carson氏が委員長に就任するという。同氏は,同委員会が策定するXML仕様「Tax XML」によって誰もが恩恵を受けられるようになると説明する。「ソフトウエアのベンダーや政府機関は特定のアプリケーションやデータ交換に必要なさまざまな仕様を維持・管理しなくて済む。金融機関はシステム統合にかかる費用を削減できる。また,これらによって納税者に対するサービスも向上する」(同氏)

 Tax XML TCは,標準用語の策定のほか,XMLテンプレート,申告内容について調査するための書類(tax compliance documents)形式,ベスト・プラクティス,ガイドライン,実用的な導入に関する推奨仕様などを作成していく。

 これらは,「XBRL(Extensible Business Reporting Language)」といった既存のビジネス文書向けXML標準をベースとしたり,新たな仕様を開発するなどして作り上げるという。

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