米Lucent TechnologiesとドイツT-Mobile Internationalが現地時間1月20日,欧州の第3世代(3G)携帯電話規格「UMTS」(Universal Mobile Telecommunications System)を利用した高速データ・サービスを評価する試験的なプロジェクトに,共同で取り組むことを発表した。

 「企業ユーザーが,安全な高速データ・サービスとエンド・ツー・エンドの統合型アプリケーションによって得られる恩恵を実証したい」(両社)とする。

 同プロジェクトは,ドイツ南部のニュルンベルクにあるLucent社のUMTSネットワークを利用して,現地の企業ユーザーを対象に実施する。

 Lucent社が,同社のソリューション「Secure Mobile Data Solutions for Enterprises(SMDSe)」を T-Mobile社に提供する。SMDSeには,企業ユーザーがノート・パソコンやPDA(携帯情報端末)を使って,普段使用するアプリケーションにモバイル環境からアクセスするためのハードウエアやソフトウエアが含まれている。SMDSeによって,「社内環境と同程度のセキュリティや性能が実現できる」(Lucent社)。

 SMDSeの中核となるのは,Lucent社がベルギーのOption社と共同で開発した,UMTS対応無線PCMCIA カード「3GlobeTrotter」。このカードによって,ノート・パソコンやPDAといったモバイル機器の高速データ通信が可能になる。

 またSMDSeには,企業ユーザーがUMTSネットワークと無線LAN間をシームレスに行き来するためのソフトウエアも含まれている。

 T-Mobile社製品管理担当マネージャーのThomas Heilen氏は,「当社の顧客は既に,GlobeTrotterカードを使ってデータにアクセスすることができる。UMTSと無線LANを活用できれば,移動中も効率的に業務を行える」と説明する。

 なお同プロジェクトでは,Lucent社の「UMTS Terrestrial Radio Access Network(UTRAN)」と,コア・パケット・スイッチング機器を使ってネットワークを構築する。

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