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 米AOL Time Warnerが米国時間1月29日に,2002年第4四半期と2002年通期の決算を発表した。2002年第4四半期の売上高は前年同期比8%増の114億ドル。純損失は45億ドルで,前年同期の純損失18億ドルから,大幅に赤字が拡大した。

 会員による収入は前年同期比10%増の49億ドル。America Online(AOL)事業,Cable事業,Networks事業の会員数が伸びた。コンテンツなどの収入は同10%増の43億ドルで,Filmed Entertainment事業の家庭用ビデオなどが好調だった。広告やコマースなどの収入は,同1%減の22億ドル。AOL事業の広告が減り,Networks事業とPublishing事業の広告収入増加を相殺したかたちとなった。

 EBITDA(利子,税金,減価償却費控除前利益)は28億ドルで前年同期と比べて16%増加。EBITDA率は24%で,前年同期から2ポイント上昇した。

 事業別でみた売上高は,AOL事業が23億ドル,Cable事業が18億ドル,Filmed Entertainment事業は29億ドル,Networks事業が21億ドル,Music事業が13億ドル,Publishing事業が16億ドルだった。

 2002年通期の売上高は411億ドルで,前年と比べて7%増加した。米財務会計基準書(FAS)142号を適用した場合の純損失は987億ドル(1株当たり損失は22ドル15セント)。前年同期の純損失は49億ドル(同1ドル11セント)だった。

 EBITDAは91億ドルで,前年の86億ドルから5%増加した。

 会員による収入は190億ドルで,前年比13%増加。AOL事業,Cable事業,Networks事業の会員数が伸びた。コンテンツなどの収入は,Filmed Entertainment事業がけん引し,前年比9%増の144億ドル。広告やコマースなどの収入は,AOL事業の広告が減ったため,前年比9%減の77億ドルとなった。

 事業別でみた売上高は,AOL事業が91億ドル,Cable事業が70億ドル,Filmed Entertainment事業は100億ドル,Networks事業が77億ドル,Music事業が42億ドル,Publishing事業が54億ドルだった。

 AOLサービスでは,2002年に約200万人の新規会員を獲得し,2002年12月末時点の合計会員数は世界で3520万人に達した。米国の会員数は2650万人(2002年の新規会員数は120万人),欧州の会員数は約640万人(同82万5000人)である。その他の地域では,2002年に約10万人減少した。

 また,同社は今後の見通しを明らかにした。2003年通期の売上高は前年と比べて5%前後成長,EBITDAは基本的に横這いとみる。2003年第1四半期の売上高は前年同期と比べ数%成長,EBITDAは横這いか5%未満の減少率となる見込み。

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