PR

 ドイツのSAP AGは,2002年第4四半期と通期決算の速報値を現地時間1月30日に発表した。第4四半期の売上高は22億8000万ユーロ(約24億6700万ドル)で,前年同期の23億2000万ユーロ(約25億1000万ドル)に比べて2%減少した。為替差損を含まない場合は,前年同期比5%増となる。純利益は4億7400万ユーロ(約5億1300万ドル)で1株当たり利益は1.52ユーロ(約1.64ドル)。前年同期は純利益3億1900万ユーロ(約3億4500万ドル)で1株当たり利益は1.02ユーロ(約1.10ドル)だった。

 特別利益,買収経費,投資損失などを除いた場合,純利益は4億9200万ユーロ(約5億3200万ドル)で1株当たり利益は1.58ユーロ(約1.71ドル)。前年同期は純利益4億1300万ユーロ(約4億4700万ドル)で1株当たり利益は1.31ユーロ(約1.42ドル)。

 地域別にみた売上高は,欧州/中東/アフリカ(EMEA)が13億ユーロ(約14億700万ドル)で,前年同期の12億ユーロ(約12億9900万ドル)に比べ7%増。米大陸は7億2100万ユーロ(約7億8000万ドル)で,前年同期の8億6400万ユーロ(約9億3500万ドル)から17%減少した。ただし為替差損を含まない場合,米大陸の売上高は前年同期比は1%減となる。アジア太平洋地域(APA)は2億6500万ユーロ(約2億8700万ドル)で,前年同期の2億4800万ユーロ(約2億6800万ドル)に対し7%増。為替差損を含まない場合は16%増となる。

 製品収入は16億ユーロ(約17億3100万ドル)で前年同期と同じ。ライセンス収入は9億5800万ユーロ(約10億3700万ドル)で,前年同期の10億ユーロ(約10億8200万ドル)から減少した。メンテナンス収入は6億2800万ユーロ(約6億8000万ドル)で,前年同期は5億7300万ユーロ(約6億2000万ドル)だった。コンサルティング収入は5億7500万ユーロ(約6億2200万ドル)で,前年同期は5億7200万ユーロ(約6億1900万ドル)。トレーニング収入は9200万ユーロ(約9960万ドル)で,前年同期は1億1700万ユーロ(約1億2700万ドル)だった。

 2002年通期の売上高は74億ユーロ(約80億800万ドル)で,前年通期の73億ユーロ(約78億9900万ドル)に比べ1%増。なお為替差損を含まない場合は6%増となる。純利益は5億900万ユーロ(約5億5100万ドル)で1株当たり利益は1.63ユーロ(約1.76ドル)。前年通期は純利益5億8100万ユーロ(約6億2800万ドル)で,1株当たり利益は1.85ユーロ(約2.00ドル)だった。

 特別利益,買収経費,投資損失などを除いた場合,2002年通期の純利益は10億ユーロ(約10億8200万ドル)で,1株当たり利益は3.29ユーロ(約3.56ドル)。前年通期は純利益8億5100万ユーロ(約9億2100万ドル)で,1株当たり利益は2.70ユーロ(約2.92ドル)。EBITDA(利子,税金,減価償却費控除前利益)は18億ユーロ(約19億4700万ドル)で,前年通期は16億ユーロ(約17億3100万ドル)だった。

 地域別では,EMEAの売上高が41億ユーロ(約44億3500万ドル)で,前年通期の38億ユーロ(約41億1000万ドル)に比べ7%増。特に地元ドイツ市場で業績が好調で,前年通期比10%増であった。米大陸は25億ユーロ(約27億400万ドル)で,前年通期の27億ユーロ(約29億2100万ドル)から8%減少した。ただし為替差損を含まない場合は,2%増となる。APAの売上高は8億6200万ユーロ(約9億3200万ドル)で,前年通期の8億4100万ユーロ(約9億1000万ドル)に比べて2%増。為替差損を含まない場合は9%増となる。なかでも日本市場での伸びが22%増と貢献した。

 ライセンス収入とメンテナンス収入を含めた製品収入は47億ユーロ(約50億8400万ドル)で,前年通期から変化なし。ライセンス収入は23億ユーロ(約24億8800万ドル)で,前年通期は26億ユーロ(約28億1200万ドル)。メンテナンス収入は24億ユーロ(約25億9600万ドル)で,前年通期は21億ユーロ(約22億7200万ドル)。コンサルティング収入は22億ユーロ(約23億8000万ドル)で,前年通期は21億ユーロ(約22億7200万ドル)。トレーニング収入は4億1400万ユーロ(約4億4800万ドル)で,前年同期は4億6600万ユーロ(約5億400万ドル)だった。

 またSAP社は,今後の業績見通しについても明らかにした。その内容は以下の通り。

 「政局や経済の不透明な状況は続くが,当社は2003年も市場シェアを拡大し,収益性を高められるだろう。緩やかな売上高増加,IT予算抑制傾向の継続,通常通りの購買パターンの季節的変化をベースとして,株式による報酬制度に関する経費と買収関連費用を除いた場合の営業利益率を2002年に比べ約1ポイント増加させる。また,同条件の1株当たり利益は3.45ユーロ(約3.73ドル)~3.60ユーロ(約3.89ドル)の範囲になるとみる」(SAP社)

◎関連記事
米ベリタスの2002年Q4決算,前年同期比増収で赤字を縮小
米オラクルの2002年9~11月期決算,減収減益だが「データベース事業は復調」
米インクトミが2002年10月~12月期決算を発表,大幅減収だが赤字縮小
米マイクロソフトの2002年10月~12月期決算,前年同期比10%増収で増益
米IBMの2002年Q4決算は前年同期比7%増収,サービス部門は17%成長
2003年の世界IT支出は前年比4.9%増の2兆ドル強,あらゆる業界で成長
パッケージ・ソフトの世界市場は2003年から回復,2006年まで年平均10~12%で成長
IT業界の期待ははかない夢に。年内の需要回復は実現せず

[発表資料へ]